春や秋になると、土日のどこかで両親と畑仕事をしている佐光です。
私の両親は、私たち姉妹が小さい頃から、よくあちこちへ連れて行ってくれる人でした。
先日も畑で作業をしながら、両親の旅行の話を聞いていました。
父と母は定年後、3〜4か月に一度のペースで飛行機やバスのツアーに参加し、日本各地を見て回っています。
そして、いつも私にこう言います。
「動けるうちに、行けるところへ行っておきなさい」
と。
そんな両親の姿を見て育ったからか、私は年齢を重ねるにつれて、モノを増やすことよりも、経験にお金を使うことが増えました。
旅行へ行く。
誰かに会う。
新しいことを学ぶ。
行ったことのない場所へ行く。
振り返ってみると、心に残っているのは買ったモノではなく、その時に見た景色や出会った人との会話です。
だからこそ私は、
「人はモノを買っているのではなく、その先の体験を買っている」
のだと思っています。

この考え方はホームページでも同じだと思っています。ページでも同じです。
ホームページを作る時、多くの会社がまず商品やサービスの説明を書こうとします。
もちろん、大手家電メーカーのような知名度のある企業なら、それで問題ありません。
すでに商品を知っている人が、仕様や機能を確認するためにホームページを見るからです。
しかし、中小企業のホームページでは少し事情が違います。
ホームページを訪れた人が知りたいのは、商品の性能だけではありません。
「自分の悩みは解決できるのか」
「この会社なら安心して任せられるのか」
「同じような事例はあるのか」
そんな不安や疑問を解消したいのです。
だから私は、ホームページを構成する時に、
どんな悩みがあったのか。
どんな試行錯誤をしてきたのか。
どんな変化が生まれたのか。
という部分を大切にしています。
こうした経験や実績こそが、その会社ならではの価値になるからです。
モノは真似できます。
でも、これまで積み重ねてきた経験やお客様との関わり方は真似できません。
ホームページで伝えるべきなのは、商品そのものではなく、その先にある未来や変化なのだと思います。

多くの会社は、当たり前にやっていることなので、自分たちの価値に気づいていません。
実際にお話を聞いていても、
「そんなこと、どこでもやっていますよ」
と言われることがあります。
でも、私はそうは思いません。
詳しく聞いていくと、その会社ならではの工夫や考え方、お客様との関わり方がちゃんとあるんです。
ただ、それが自分たちでは見えなくなっているだけ。
私の仕事はホームページを作ることですが、最近はそれ以上に、その会社の価値を見つけて整理する仕事なんだなと思うことが増えました。
ホームページを見て、
「ここにお願いしてみたいな」
「この人なら相談できそうだな」
と思ってもらうには、商品やサービスの説明だけでは足りません。
どんな経験をしてきたのか。
どんな失敗や試行錯誤をしてきたのか。
どんな想いで仕事をしているのか。
そういう部分が伝わって、初めて選ばれるのだと思います。
だから私は、ホームページを作る時に、商品やサービスだけではなく、その会社ならではの経験やストーリーも大切にしています。
モノよりコト。
最近は、この考え方がホームページづくりにもそのまま当てはまるなと感じています。
