WEBデザイナーで有りながら、ほとんどディレクターの仕事ばかりしている佐光です。
私が仕事を独学ではじめた当時、一人仕事で１件につき20万以上稼ぐとか、夢のまた夢でした。
稼げるお金はほとんどの場合が一桁で、数こなせばなんとかなると考えながらも、そんなにうまくいかないのがWEBデザイナー（女子）なんだと思っています。
もうこんな話を色んなフリーランスの人に何度もしたのですが、まず仕事を得るには、木の枝の葉っぱを拾っていても、しかたありません。
フリーランスなら、広告代理店やシステム会社なんかと取引。個人間のお客さまは、必ず保守に入ってもらわなければなりません。
仕事が集まる場所に自分を置かないと、急に不安定な稼ぎになります。
しかも、下請けであればあるほど得られる金額は底辺です。
かといって、自分が外回り、営業も含めるような仕事になると、労力が大きくなるわりに得られる対価にがっかりすることがあります。
WEBデザイナーの個人の人はこのジレンマを行ったり来たりして、時間が経って、やっと自分なりのやり方ができるのではないでしょうか？
私が独立後、一人でやっていた期間はわずか３ヶ月ほどです。起業してすぐに、自分の半分の仕事を外注さんに任せていました。
一人でする仕事はレバレッジを効かせることができません。そうすると負担がストレスになり、あまり良い仕事ができません。
必ず、一人仕事には限界がきます。でも、その限界を超えていかなければ、いつまでたっても、高額の仕事を得ることは難しかったりします。
仕事の金額が１件50万くらいになった時、いつも感動していました。
しかし、そんな感動できる仕事に、３ヶ月も費やしたりして。結局時給いくらだ？って感じになったりして。
だいたいそのくらいの金額から、自分の中の金額の壁が、見積もり金額にストッパーをかけたがります。
「これ以上の見積もりを出しては受け入れてもらえないかもしれない」
こんな感じで、見積もり金額を無意識に落とそうと努力するのです。
案外私はこの壁を破るのに時間がかかりました。この無意識をいつも気にしながらお金に対しては向き合っていかなければ、大きな案件はとれません。
見積もり金額をいつも上回る目標は常に大切なことだと思います。
100万の見積もりを越える頃に、別の問題が発生しだします。
それが、WEBシステムの構築や、セキュリティー面での安全性の保証です。
友達の会社では、この問題で不具合を出し数千万の訴訟になったと話を聞いたことがあります。特に個人情報やデーター管理には気を付けなくてはなりません。
大きな仕事はとればとるほど、一件の仕事に対して手がかかるのに、そこへ次々と問題が発生します。
リソースの問題もその１つです。
リソースをカバーして、人を入れたところで使えるかもわからないし、育てる費用や仕事がない時のリスクを考えると簡単に雇用もできない。
だから外注さんを探してやってもらうんだけど、、、これがうまくいかない事が多くて。
そんなことから、個人的には、高額案件（特に大手の仕事）はあまりやりたくないと考えているところがあります。
私の場合は、高額案件のほとんどが株式になってから取れました。高額案件になればなるほど、相手も大きな企業なので、自社全体を見渡されるようになります。
つまり、大きな会社に選ばれるには、自分（自社）の信用や価値が関わってくるのです。
創業年数だとか、今までの仕事の経験なども含めて。
大手の会社は、自社ホームページもなければ、所在地もわからないような人に仕事を依頼することはまずありませんし
数年で潰れそうな会社やフォロー悪そうな会社はまず声をかけてもらえません。だから企業年数も気にされるわけです。
企業価値の上げ方は人それぞれですが、高額案件をとりたいのなら、名前を売りましょう。(ザイオンス効果)。名指しで選んでもらえたら、仕事はとてもやりやすいです。
声をかけてもらったとしても、コンペで落とされる可能性もあるので、コンペ力（提案力）も大切です。。大きな会社は合い見積もり＋提案書＋コンペが一般的です。
・信用を作る
・社名をある程度知ってもらう
・提案力をつける
安い仕事をしていると、その金額に合わせたお客様しかつかなくなります。
これは当たり前ですよね。
すごい例えで書くと100円均一が好きなお客さまは、お店で100円の商品が買いたいのです。100円均一のお店にある1000円の商品を買いたいわけじゃないんです。
まずは、100円均一のコミュニティーから抜け出さなければいけません。
高額商品を売ると決めたら、自動的に低価格帯のお客さまは外れていきます。
そういうお客さまが外れていくほど、自分のステージに見合ったお客様は入ってきます。
どんな会社でもそういうものです。
だからまずは、低価格帯のお客様を手放すことから始めなければいけません。
価格のステージをあげるためは会社の体裁を整えていくことです。
株式や合資会社にしなければならないだろうし、どんな仕事もこなせる経験が必要です。
ウェブにおいてはマーケティングの知識やネットショップ一般の知識がなければなりませんし、それに付随する、商品企画やブランディングなどの経験、企業にウェブのコンサルティングに入れるだけの知識を要します。
デザインの実力だけで一流になれる人はまずいません。コミュニケーション能力が高かったり、他に優れた知識をもっていたりします。
私が過去にある社長様から言われた言葉です。
「一件50万円の仕事をコンスタントに取ったら良いよ」って。
最もらしいようですが、私には衝撃的な言葉でした。
当時私の仕事はいつも１件20万円以下。
そんな私が50万円の仕事をコンスタントにとれるはずがない！
とずっとそんな風に考えていました。
けれど、今になってみれば、だいたいのいつも１件50万円以上の仕事です。これを言われた当時は2008年ぐらいなので、今だったらもっと単価をあげてもいいと思います。
WEBの仕事は取り方、やり方以外に、自分のメンタル面も大きく影響してきます。
どんな仕事でも、自分を信じる気持ちが一番大切です。
誰しも自分が最強で最高であるなんて考えていません。
しかし、経験と知識が付けば、自信を持てるようになってきます。
自分の限界は自分で決めて勝手に壁を作りがちですが、自分に自信があれば、どんな限界をも突破します。
世の中で稼げているのは、自信を持って取組んでいる人だけ。
自信を持てばなんでもできますよ！
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