飲んで帰ってきたままブログを書いている、広島県福山市のWEBデザイナー兼WEBマーケター、佐光智子です。
今日は、親しい友人と飲みながら話していて、ふと気づいたことを書いておこうと思います。
私はこれまで、感情マーケティングやストーリーテリングなど、人の気持ちを動かす考え方を仕事の中で使ってきました。
きちんと体系立てて勉強したというより、ホームページを作ったり、広告を出したり、お客様の反応を見たりしながら、
「こう見せると人は動くんだな」
ということを少しずつ覚えてきた感じです。
でも今日、それよりも、もっと手前にあるものに気づきました。
きっかけは、飲みながら聞いた、
「最近、文章を読むのがしんどくなっている人が増えている」
という話でした。
長い文章を読むより、AIに要約してもらう。
説明書を読むより、動画を見る。
検索して何ページも読むより、誰かが説明している動画を見る。
もちろん、文字が読めなくなったわけではありません。
ただ、文字を読むことに使う時間や集中力が、以前より減っているのではないかと思ったのです。
そう考えると、私たちがこれまでやってきた「文章を読ませて、理解してもらって、行動してもらう」という流れも、少し変わってきます。
セールスライティングを書けば読んでもらえる。
画像を入れながらに説明すれば最後まで読んでもらえる。
そういう前提自体が、少しずつ崩れているのかもしれません。
では、人は何を見ているのでしょうか。
ここで、今日の話につながりました。

Instagramを見ていると、知らない人が踊っているだけの動画が、ものすごく再生されていることがあります。
芸能人でもない。
専門家でもない。
ものすごく上手なわけでもない。
それでも、なぜか見てしまう。
ホームページでも似たことがあります。
文字だけが並んでいる場所より、人が写っているところに目がいく。
そして、その人の視線の先や周辺にある文字まで読まれやすくなる。
これは特別新しい話ではありません。
人物の顔や視線を使って人の注意を誘導する方法は、視線追跡などの研究でも知られていて、広告やWEB制作でも昔から使われています。
たとえば、人物が商品の方向を見ていれば、見る人の視線もそちらへ動きやすくなる。
ここまでは、マーケティングをしている人なら比較的よく知られている話です。
でも、私が今回考えたのは、そのもう一つ手前です。
「そもそも、なぜ人は人を見るのか?」
そこから考えると、もっと単純なのではないかと思いました。
人は、人が好きだからです。
好きというのは、好意を持つという意味だけではありません。
気になる。
見てしまう。
何をしているのか知りたくなる。
知らない人であっても、人間そのものが観察の対象になる。
これを私は、とりあえず「人理論」と呼ぶことにしました。
考えてみれば、私はこれまでも仕事の中で人物をよく使ってきました。
会社の人を見せる。
作っている人を見せる。
本人に話してもらう。
SNSにも人を登場させる。
ただ、これまでは「親近感」や「安心感」を出すためだと思っていました。
もしかすると、それだけではなかったのかもしれません。
人がいることで、そもそも注意が向く。
もしそうなら、文章、写真、動画という分類よりも前に、
「そこに人がいるか」
という考え方が原点になります。
まだこれは私の仮説です。
つまりその考え方が正しければ、ストーリーや感情云々ではなく、「人ありき」が人を動かすきっかけとなります。
今日これに気づいてしまったので、忘れないうちに書いておきます。
『人は人が好き。』
当たり前すぎる話なのですが、マーケティングでは、この当たり前を意外と忘れているのかもしれません。
