ロールス・ロイスの広告が語る“成功の代償”から考えた『成功とは何か?』についての心の議論です。
お金にまつわる本の中で見つけた、とても興味深いロールス・ロイスの広告のコピーについてお話しします。
この広告にはこう書かれていました。
「ロールス・ロイスはどれだけ高くつくのか」
- 休みなしの数年間
- 応援に行けなかった運動会
- 後回しにした友達付き合い
- 健康を犠牲にしかけた自分
- 同僚が酒場で過ごしている間にこなした残業
- 見逃した子どもたちの最初の一歩
- すべてに優秀さを求められること
広告の最後にはこう締めくくられています:
「ロールス・ロイスに乗れるのは、他の誰よりも多く犠牲を払える人」
成功の代償を問うコピー
一見すると、このコピーはとんでもないことを書いているように思えます。
普通の視点から見れば、自虐的で、むしろ誇らしさとは真逆の印象を受けるかもしれません。
しかし、このコピーに共感する人がいるのも事実です。
彼らは、これを「自分の人生そのもの」と感じ、ロールス・ロイスが自分にふさわしい車だと考えるのです。
この心理的な仕掛けが、この広告を非常に魅力的にしているポイントですよね。
しかし、この車に乗る人達は、みんな成功している人なのです。
対照的な生き方で成功している人
私の知人の中には、まったく逆の価値観で生きている方がいます。
その人は車に特別な興味があるわけでもなく、むしろ「効率的に楽しく生きる」ことを大切にしています。
具体的には
- 社長なのに「暇だ」と公言し、毎日16時半には仕事を切り上げる。
- 子どもの運動会では、ビデオ撮影担当として活躍。
- 昼間からお酒を楽しむ余裕。
- 社員に率先して休みを取るよう促すため、自ら休暇を取る。
- 仕事はほぼ全て周囲に任せ、自分の時間を楽しんでいる。
ロールス・ロイスを買うタイプではない彼ですが、代わりに杉並区にセカンドハウスを建てて、その生活を満喫しています。
成功とは何か?
私が読んでいた、この広告の話では、「お金依存症」や「目標を達成しても満足できない人々」の話も触れられていました。
お金をたくさん持っていて、成功していても、それが幸福に直結しないという事実が浮き彫りになります。
調査によれば、幸福度が最も高いのは「幸せな結婚生活」を送っている人々だそうです。
私たちは、何のために働き、成功を求めるのでしょうか?
お金を追い求めることが成功の定義なのでしょうか?
本当に必要なのは「お金を稼ぐ」ことではなく、「お金をかけずに幸せに生きる」ことではないでしょうか?
朝の気づき
このロールス・ロイスの広告を読んだ朝、私はそんなことを考えました。
お金の価値だけでなく、人生の豊かさや幸福について改めて考えさせられました。
ぜひ、あなたも「成功とは何か?」について考えるきっかけにしてみてください。