最近、行動経済学、心理学系の本がよく売れていますよね。
『経済は感情で動く』
『ザ・コピーライティング』
『おもしろくてよくわかる社会心理学』
などなど・・・きりが無く。
「なるほど!」と思える内容に誰もが一度は触れたことがあるのではないでしょうか。
私も心理学や経済学関連の本をたくさん読んでいて、その中で興味深いと感じるのが、男性と女性の心理的な違いに基づいた行動のパターンです。
心理学が教える男女の違い
たとえば、女性には「衝動買い」をする傾向が強いと言われています。
一方、男性は比較的理論的に物事を判断し、衝動的に買い物をすることは少ないんです。
問題解決のアプローチも男女で異なります。女性は「話すこと」で問題を整理しようとするのに対し、男性は「解決に向けた具体的な行動」を優先することが多いんですよね。
このような男女の心理的な違いに気づくと、買い物における「感動ポイント」もまったく異なることがわかります。
行動経済学の視点で考える売り方
行動経済学では、「感情と合理性がどのように購買行動に影響を与えるか」を重視します。
この視点から見ると、男女の購買行動の違いは、以下のように整理できます。
- 女性のお客様
女性は「自分に似合う」「自分が素敵に見える」商品に強く惹かれます。さらに、店員さんとの会話の中で感じた「親しみ」や「情」が購買行動を後押しします。この心理をうまく掴む女性店員は、お客様に「この商品はあなたにぴったり」と感じさせる会話を重ねていきます。そして、話が進むうちに世間話に発展し、彼氏や旦那さんの話にまで及ぶこともしばしば。
女性はこうしたプロセスに「共感」を感じ、商品を購入する傾向があるんです。
- 男性のお客様
一方、男性は「品質価値」に非常に敏感です。「良いものは価値がある」と考えるため、商品の素材や性能について詳しい説明を求めることが多いですね。
そのため、男性店員が商品のウンチクを語る姿をよく見かけますが、これは男性のお客様に対して非常に効果的です。
ネットショップでの応用
こうした男女の違いは、ネットショップにも応用できます。
たとえば、手書きの手紙を商品に添えるサービスをしている方もいらっしゃいますが、男性のお客様にはあまり効果がないかもしれません。むしろ、品質や機能について明確に記載した説明文やレビューが重要です。
一方で、女性のお客様には、商品の魅力を感情的に伝えるコピーや、「使うことで得られる楽しさ」を想像させるビジュアルが有効です。
また、「この商品はあなたのために選びました」と感じさせるようなパーソナルなメッセージも効果的です。
モノを売るには「男性脳」と「女性脳」を研究する
「モノが売れない」と感じたとき、まずはお客様の立場に立つことが大切です。
そのうえで、「男性脳」「女性脳」の心理的特徴を理解し、それに基づいたアプローチを考えると、新たな発見があるかもしれません。
男性脳と女性脳のおすすめの本として、ジョン・グレイ博士の『男は火星から、女は金星からやってきた』シリーズや、『ルールズ』などの恋愛哲学書があります。こうした本を参考にすることで、性別による心理の違いをより深く理解できるはずです。
まとめ
行動経済学の視点で見ても、男性と女性の購買行動には明確な違いがあります。これを活かして商品を販売する際は、相手の「感動ポイント」に寄り添うことが大切です。
女性には「親しみ」や「情」を感じさせ、男性には「品質」や「価値」を強調する。このシンプルな工夫だけで、売上やお客様の満足度が大きく変わることがありますよ。
どんなお客様にも響くアプローチを考えるとき、「男性脳」と「女性脳」を意識してみてくださいね!