田舎でWEB会社をしている株式会社MUDORA run party デザイナーの佐光です。
今回は弊社が感じる田舎でのIT企業のメリットデメリットについて書いています。
この辺の土地柄なども含め、自分なりに感じていることを書いていますので参考にしてください。
事務所がある場所について
広島県福山市山野町と言う場所です。ここは、広島と岡山の県境がちょうどある小さな集落で、信号もなければ、もちろんコンビニもスーパーもありません。
交通機関もバスしかないのですが、ほとんど利用はされていません。
なんせ、人口500名程度。ほとんど高齢者。若い人たちは車を使うので誰も利用しないのです。
過疎化していると思うのですが、全国過疎化地域には認定されていないようです。
だけど、周りの家はほとんど誰も住んでおらず、滅びゆく村状態です。
うちの事務所と仕事概要について
100年古民家を部分的にリフォームして使っています。
古民家と言っても祖父の手作りの家なので、建てつけも悪く、隙間風ピューピューです。
祖母がもともと使っていた自宅を2010年に事務所としてリフォームしました。
私は2006年より、自宅でホームページ制作をしていました。
自宅と言ってもアパートの一室です。そんなところへ2008年からバイトさんが来るようになりました。
これは大変でした。毎日掃除して、気を使いの連続。自宅なのに。
その頃から楽天ネットショップも始めたので、自宅はダンボールや梱包材だらけ。
手狭になる部屋に、忙しくなる私。そこに来るスタッフ。
これを解消したくて、2010年に祖母が住んでいた自宅を事務所にしました。
私のホームページの仕事も、上海にあったため、全く場所を気にしていませんでした。
しかしこの頃は(2010頃)インターネット環境がなく、モバイル環境で仕事。忙しくなった時、低速化。大変でした。
2016年頃からADSLに切り替えることができました。光は来ません(苦笑)
田舎でIT企業をするメリット
メリットで考えるといろいろあります!
固定費が安い
家賃なし、土地が安すぎて固定資産税なし、事務所の電気代5000円くらいです。ただ冬はエアコンだけでは間に合わないので、ストーブを利用します。このため、石油代がかかっています。
無駄な来客がない
一年に数えるくらいしかお客様は来ません。なので急に来ると、かなりあたふたします。
仕事はほとんどお客様の会社に出向きます。(普通ですよね?)
交通渋滞がない
田舎は一人一台の車社会です。田舎へ向けていくので渋滞はありません。
しかしスピードの出しすぎには注意が必要です。
たまに野菜がもらえる、畑はたくさん使える
昔はよく野菜や花をもらっていましたが、隣のおばあちゃんが亡くなってからは、ほとんどなくなりました。
畑たくさんあって、作り放題ですが、そこまでの気力が私にはありません。
そういうのが好きで、動ける時間がたくさんある人には向いています。
ただ虫や蚊はたくさんいますし、町中にある畑より不便です。
水道がそこに引いてあるか?と言ったら無いほうが多いのですから。
蛍が飛ぶ川や自然がある
夏には家の外で蛍が飛びます。もちろん、星もきれいです。
自然豊すぎます。
もちろん動物もいます。猿やイノシシ、たまに鹿にも遭遇しますが、怖いレベルなので注意が必要です。
田舎でIT企業をするデメリット
トイレは基本汲み取り式、簡易水洗
夏はハエがどこからともなく飛んできます。
下水がないので汲み取り車が2ヶ月に一回くらい来ます。
結構取られます(苦笑)
虫や野生の動物がいて当たりまえ
上記でも書きましたが、自然がキレイな反面、虫はなんでもいます。動物もなんでもいますが。
一番厄介なのがカメムシとハエでしょうか?
コンビニもスーパーもない
車を20分ほど走らせなければ、買い物には行けません。
消耗品、備品は全部アスクルです。
モノは考えようですが、お金を使わなくて済む反面、面倒なことは多いのです。
宅配便は通常料金なのでうちの場合は大丈夫ですが、島は通常より宅配便が高いと思いますから、注意が必要です。
ネットが遅い
冒頭で書きましたが、光は来る予定がないみたいです。この先ADSLが無くなったらどうなるのでしょうか?
スマホ環境もそこまでよくありませんから、今後少し心配です。
雇用が難しい
弊社はホームページ制作をしています。しかし、技術者は都会に多いので、会社に来てもらおうと考えると大変です。
通勤費も結構かかります。
リモートワークも試したりしましたが、失敗に終わっています。
リモートワークができるのは、素性が知れていて信頼できる人のみ。なかなか現実では難しいのです。特にネット環境がそこまでよくないとね。
夜が暗闇
残業は基本的になし。夜暗くて危ないのです。
都会は明るくて仕方ないのですが、田舎は暗くて危険なんです。
田舎で仕事をするのが向いているのはこんな人
他人が気にならない人には向いています。
田舎は、人付き合いも難しく固い人が多いので、都会から来た人は大変かもしれません。
自分が田舎でやりたいこと、夢や発想があれば、場所は関係ないとは思うのですが、やはり仕事があるのは東京です。
安易に考えて田舎で仕事やろう!っていうのは難しいように思います。
ネットショップをしたり、ライターやサロンができるスキルをお持ちであれば、向いているのでは?と考えます。
田舎は全然かっこよくない
田舎暮らしや田舎ITに憧れる人は多いと思いますが、それ以上に大変です。
地方創生とか言うけど、もともと田舎に住んでる私達にとって、特にそれが素晴らしいと感じることもなく、当たり前にここで仕事をしている感じです。
わざわざ引っ越してまで田舎で仕事をするメリットってなんだろう?
だって、コネなきゃ仕事ほとんどありませんよ?
なんだかこの記事見て、さぞ貧乏な人が仕事してるんだろうな。という感じで、メディア関係から連絡を頂いたりしていますが、多分普通です。ブログ見たらわかる?通り、海外旅行にも行けば、東京には仕事を始めて100回以上行っています。
ちゃんとスタッフ雇ってます。電通などの実績持ってます。それなりの生活はできているかな。
田舎こそマーケティングが大切
田舎は自然が豊かで、家賃も安くていいなー。
そんなことをお考えのみなさま。田舎で仕事をする時はしっかりとしたマーケティングを考えてから仕事をしてください。なんとなくやってきた!では成り立たない気がします。
特にお金がないから田舎で仕事!は非常に危険です。
夏は虫と戦い、冬は雪と戦う。それでもよければ、どうぞ田舎へ!!!
漫画のように、自然あふれる田舎で豊かに仕事!ってことにはなかなかなりかねないのです。
それがすぐに実現できるのは、すでにお金のある会社のみです!
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